お、ラナとレオだ。
「おっはよ~☆なに話してるの?やっぱりチェルシーちゃんのこと?」
「おはよう。そうだよ」
「…おはよ。昨日会ったんだってな。普通のチェルシーに」
何気ない感じでそういうレオだけど、俺には分かるよ~☆
「うん。可愛かったよ☆
私服もセンスいいし、髪も可愛かった♪レオも見たかったんでしょ(笑)」
「………」
少し口を開いたまま、何も言わないレオ。
あ、図星でしょ☆バレバレだよ~?
「うーん、それにしても、わざわざ隠すとか、俺さっぱり検討がつかないんだよね~」
「前つらい想いをした…とかではないのですかね?」
「うーん、あんだけかわいくて、あんなに才能あったら、つらい思いどころか、称賛の嵐を受けると思うけど…」
「……それが嫌だったってのはどうだ?」
「あー…」
あの、目立ちたくない、と強情だったチェルシーちゃんを思い出した。
「…あり得るね~」
「…ですよね」
「あ、もしくは、歌に魔力を込められるって言うことを隠すしかない、とか…例えば、もっと上の人、
国から言われてる可能性もあるよね」
「…?どうして隠す必要がある?」
「うーん、例えばさぁ、その力を悪い人が利用しようとして、歌手になったとするよ?
それがもし全国中継されたら…?」
