外で待つラナの元へと急いだ。
 「……お待たせ。行こう」
 「…………」
 ラナが、私を見て固まっている。
 あぁ、なるべくラナに見合うように服を選んだけど、やっぱり私じゃ似合わないか…
 「……可愛い!」
 「……何言ってるの。お世辞はいいよ。ラナに恥をかかす事がなければいいけど…」
 そう答えながら、家の戸締まりをする。
 「……ホントなのに。この無自覚」
 「…?ごめん、鍵閉めてたから聞こえなかった」
 「ううん、何でもないから平気だよ」
 「…そう」
 「行こう♪ショッピング」
 これが、私の友達と行く初めてのショッピングだった。