「あ、チェルシーちゃん、せっかくだし今の姿じゃなくて、変装しないでお出かけしようよ♪」
　「…やだ」
　「えー？！」
　だって、バレたら学校に行けないし。
　「んー、でもでも、変装しない時としてるときで全然違うから、初めて見る人は、チェルシーちゃんって事分からないと思うし…」
　「……へぇ」
　そうなんだ。
　まぁ、じゃなかったら変装の意味無いけど。
　でも、それが本当なら…
　「……いいよ」
　「本当？！やった。じゃあ、お出かけしようよ。待ってるから準備してきて♪」
　 私もそろそろ日用品諸々買おうかと思っていた所だし。
　それに、変装が本当に役にたっているのかも確かめられる。
　そうすれば、これからもわざわざ変装して買い物に行く必要が無くなる。
　早速ウィッグを取って、魔法も解除。
　眼鏡もいらない。
　髪は緩く三つ編みのハーフアップにして、白に、裾に淡い緑の刺繍のあるワンピを着る。
　その上に、丈の短い、薄い水色のコートを来て、桃色に白いリボンの着いた斜め掛けのバック。
　最後に白い花の髪飾りをつけて支度はバッチリ。