まぁ、知られたなら、隠すも何もできないんだしね~…
 私的には、すっごく困った。
 「…別に、わざとじゃないならいいけど。口外はしないで」
 すると、ラナの瞳は輝いて、レオも表情が緩んだ。
 …この二人、相性悪そうに見えて、意外と似た者同士か。
 すると、すっかり普通に戻ったラナが立ち上がった。
 「この前も、この瞳すっごく綺麗って思ったけど、この方がずっと可愛い!」
 「…お世辞はいいから。ラナの方が可愛い」
 「「…自覚無しか(呟き)」」
 ラナだけじゃなくて、レオまでもが変な顔でうつむいた。
 …私が自分をブスだと自覚してないとでも思っていたのか。
 そんな訳ないでしょ。
 自分の顔くらい、毎日見てるから、可愛くないことくらい分かるよ。
 まぁ、ともかく、この二人が、私の日常を変える、最初の歯車だったってことは、ず~っと、後に気づくん
だよね。