見つけて。

庭園につくと、何処からか、水の跳ねる音が聞こえる。
 その音の方へ引き寄せられるように俺らは向かった。
 そして、ある一人の女を見つけた。
 息を飲むほど美しい、女を。
 ふわふわと柔らかそうな、淡い桃色の髪。
 長い睫毛は、少し伏せられていた。
 跳び跳ねる水滴が、光を受けて輝いているから、余計に美しく見える。