それにしても、昨日の、チェルシーだったか。
 また屋上で歌うつもりか?
 いや、俺と逢いたく無さそうだったし、場所変えてそうだな。
 そんな事を思っていたら、ふと俺をじっと見ているルイが視界に映る。
 「…なんだよ」
 俺がアイツのこと考えてる度に邪魔しやがって。
 「んー。なんかさ、あったの?昨日。ずっと見てたのに気づかないくらい考え込むとか、珍しーじゃん」
 「………」
 不思議と、話すべきなのかどうかわからなくなった。
 ただ、ルイのことだから、少し話したら面倒なことになりそうだな…
 そう思った途端、結論は出た。