見つけて。

「ねぇ、じゃあ、絶対忘れないでね?いつか、見せてよ?あ、じゃあね」
 下駄箱が正反対の方向なので、彼女は念を押すように言って去っていった。
 そう言えば、彼女がいたからか、玄関までは何も起きなかったな…
 そんな事を思いながら下駄箱を開けて。
 「………」
 ホント、飽きもせずよくやるよ…
 生ゴミのたくさん入った上履きを、ゴミ箱に捨てる。
 そして、やっぱり、もう使い捨てみたいになってる新しい上履きを、カバンから取り出す。
 あー、今日はお昼休み、しめられるな、絶対に。