見つけて。

彼は何処かに消え、私は私を見失った。

代りに得たのは、偽物の平和と、偽物の私。

まともに笑うことも、本心を素直に出すことも、分からなくなってしまった。

残ったのは、隠すざるをえない、ずば抜けた程の魔力と、魔法の才能と、不思議な歌声だった。

こんなもの、要らないから、今すぐ彼を返してください。

運命なんて、神様なんて、つくづく、酷いものだと思う。



笑わなくなってしまった少女と、何処かにいる彼女に想いを馳せる者。

2人が2度目の出会いを果たす時、隠れていた過去が明らかになる。