え、Sクラス…?
 そんな人と関わったら、悪目立ちする…
 少し退いた私に、気づいてか気づかずかは置いといて、彼女、逃がすまいとでも言うように、手を握ってきた。
 「クラスなんか関係ないわよね!これから仲良くしてね。そうだ、明日から登下校一緒にしましょう?それがいいわね!うん。そうしましょう?」
 まるで断られるなんて思っていない顔で聞いてくる。
 断ることができない顔だ。
 無邪気に勝てるものなんてあるのだろうか…
 私は、ぎこちなく頷いたのだった。