「……はぁ」
 ひとつ、ため息をついた。
 孤独な公園でのそれは虚しいだけ。
 「「はぁ~……」」
 もう一度ため息をついたとき、誰かのものと重なった。
 えっ?
 誰かいたの?
 辺りを見渡すと、相手も、驚いたように私を見ていた。
 小柄な、灰色の髪と青色の瞳をもつ、人形のような女の子だった。
 彼女も、私の高校の制服を来ていた。
 「…あなたは、誰ですか」
 「……チェルシー…」
 すると、少し目を見開いて、彼女はまたすぐに悲しそうな顔に戻った。
 「…あなたも、悩み事ですか」
 「………はい」
 「そう………あ、私は、エヴァ」
 「…………」