公園に、来ていた。
 静かな、暗い公園に。
 イアンの事を思うと、きりがないくらい想いが溢れてきてしまって、よりいっそう、悲しくなった。
 一人でベンチに座り、くるくると枯れ葉を風で踊らせていた。
 この暇潰しも、イアンといた頃のものだ。
 私の半分以上は、イアンで出来ていて、思い出も、感情も、イアンと共にある。
 あぁ、これほどまでに、おかしなほど、イアンに依存している。
 ずっと、彼しかいなかったから。
 気持ち悪いよね。
 可笑しいよね。
 でも、どうしようも出来ない。
 あなたは、きっと笑うだろうね。
 なんにも変わってないな、って。
 呆れたように、笑うだろうね。