「エヴァちゃんはね~、執事さんの事好きだと思うよ」
 ふと、ルイの声が耳に入った。
 私はしばらく呆けていたみたいだ。
 「どうしてですか?」
 「だって、執事さんがお茶を淹れてたんだけど、その後ろ姿を、すごく切なそうに眺めてたんだよ~」
 「キャ〜♡可愛いですね!」
 「あはは☆意外だよね、あのエヴァちゃんが好きなのは、自分の執事とか。でも、可哀想にね…」
 …?どういうことなのだろう。
 「それは…どうしてですか?」
ラナが、不思議そうに聞いた。