真っ赤な、ふわふわのツインテール。
 同じく紅い、強い意思の光の籠った瞳。
 「カ、カサンドラさん…」
 すごくばつの悪そうな感じで、リタが呟いた。
 こんなときでも、裏声で、さんづけするところが、リタらしい。
 「あなたたち、格好悪いと思わないの?!」
 「ひっ」
 「よってたかって一人を苛めて、情けないと思わないの?!」
 「ご、ごめんなさいっ」
 「謝るのは私にじゃないでしょう!」
 「…え?」
 彼女は、疑問符を浮かべるリタ達に、さも信じられない、と言うような顔で一瞥をくれると、ため息をついた。
 「…それも分からないのかしら?あなたたちが、私以上に謝らなければならない人は、そこにいるでしょう?」
 そして、カサンドラと呼ばれたその人の視線の先には、私。