見つけて。

でも…
 リタの表情は、化け物を見るような目付きで私の腕を見たまま、固まっていた。
 それもそのはず。
 あーあ。
 リタがこんなことしなければ、すべては丸く終わっていたのに。


 私の腕は、すっかり元通りになっていた。
 血はこびりついているし、床にも垂れたものはそのままだけど、痛々しいその傷は、跡形も残っていなかった。
 これは別に、魔法じゃない。
 何て言うか…