まだ、 寒さ厳しい冬の終わり。 初めて視界に入ったものは、 白い白い綺麗な雪が、 深い藍色と黒の混じった空から、 ひらひらと舞い降りる様でした。 夜通し深々と降り積もった雪は、 やがて頭上を覆い、 なにも見えなくなりました。 凍えてしまいそうにもなりましたが、 すこしすると、うとうとと寝入ってしまいました。