「お兄ちゃん、祐実に頼みなよ。祐実ね、裁縫得意なんだよ。家庭科の授業、いっつも5だもん」
「え、そうなの?凄いね。じゃあ、頼もうかな?ちょっと待ってて」
そう言ってリビングから出て行くと、2階の自分の部屋に上がっていった。
そして着替えて戻ってきたお兄ちゃんが、さっきの服を祐実に渡す。
「よろしくね」
「はい!任せてくださいっ!」
祐実は嬉しそうにそれを受け取った。
裁縫箱を祐実に貸し、ボタンつけが終わるのを待つ。
「うわ、マジで器用」
祐実が座るソファーの横に腰掛けて、お兄ちゃんが祐実を褒める。
「そうですか?」
と緊張している祐実。

