「まるで母親と息子だな」
ベッドに腰を下ろした悠が、私達のやり取りを見てフッと笑った。
「失礼ね!私はまだ17だっつーの!っていうか悠も窓から入ってくるなって言ってるじゃん!」
「そうやって何でもかんでも物を投げる癖、俺は嫌いだ」
持っていたブラシを投げようとした時にそう言われ、私はグッとその手を握りしめる。
“嫌い”というひと言で、私の行動が制御されることを悠は分かっているのだ。
「さっきのは痛くないからいいけど、これはさすがに当たったら痛いでしょ」
秀真がすかさずそれを取り上げ、タンスの上の籠に戻した。

