おうちについた私は友達に教えてもらった奏ちゃんのLINEに初めての連絡を入れてみた。 駐輪場から少し早くなりだした胸は、連絡を入れる頃にはすっかり早くなっていたのでした。 [おとです。追加しました、よろしくね!] 随分質素な文になっちゃったけど、私にはこれが精一杯でした。 [おとちゃん、よろしくね] いつ返事が来てもすぐにわかるようにって携帯もそばにおいて待っていたら、返事はすぐ帰ってきました。私の心の準備を阻止するかのように。