昇降口に出ると、菜摘がケータイを触わりながら待っている姿が見えて。 「菜摘ごめん!お待たせ!」 「あーきた!何してたの?」 「ちょっと話してたんだ!」 「そっか!あ、クラスはどんな感じ?」 「んーまだ全然分からないなぁ。 もーーなんで菜摘と離れたんだろ……。」 そんなあたしの声は儚く風に乗って消えた。 「また明日ね!」 地下鉄に乗り換える菜摘は電車から降りて行って、あたしはイヤホンを取り出す。