暑い。暑すぎる。

相川くんと勉強(?)してから何日か経ったある日のこと。

廊下側の席のあたしは、この暑さに耐えられなくて頭がパンクしそう。


……ってくらい、暑い日。


夏だ。夏だ。パラダイスだ!

なんて、そんなことを思うわけもなくクーラーが当たるわけでもなく、ただ暑い中授業を受けている。


制服もいつの間にか夏服に変わっていて。半袖のカッターシャツを着てる人もいれば、長袖のカッターシャツを腕まくりしてる人もいる。


暑いなあ……なんて思っても仕方ない。暑いんだから。


一応、あたしって夏生まれなんだけど……。


そんなことを思いながら下敷きでパタパタと扇ぐ。



「白咲!下敷きで扇ぐな」



そんなことをしていると、先生に怒られるわけで。


だって暑いんだもん!