月曜日。
いつ茜くんと七瀬くんに会うのか分からないから常に臨戦態勢。


学校に登校してすぐに、美結ちゃんと歩きながら花火大会の出来事を話した。



「はぁ……」



……あぁ、もう幸せ逃げちゃう。



「朝からため息なんて、やめてよね」



美結ちゃんは、そんなあたしのことを知ってか知らずかわざと強い言葉でそう言う。



「振ったんなら、さっさと前みたいにアタックしてきなさいよ」



「…なっ…できないよ!」



振ったからできないんだよ!
あたしだけ、そんなことしていいの?!



「何言ってんの。何のために相川くんを振ったのよ」



「そうだろ、なんと為に別れたんだよ。早く七瀬のとこ行けよ」



「あ、茜くん!」



いつの間にか、茜くんがあたしの隣にいて一緒に廊下を歩いていた。