乃愛side


ふぃっくしゅっ…よくねたなぁ……


「おーい!乃愛?!なにしてんの?!」


「んー?どしたのママ、だってまだ冬休みでしょ?」


「なにいってんの!冬休みは昨日まで!!今日は入学式!でしょ!!」


カレンダーと曜日を交互に確認する……


「やばい…」


どうしよう!入学早々遅刻だよぉー!



「乃愛、自転車の後ろあいてるけど…」



「お兄ちゃん?!」


いっっつも優しい隆弘兄ちゃん…様…



もう頼らないようにしようって決めてたけど…



「乗ります!!乗らせてください!!」


明日からでいいよね!


「早く準備してよー?みんな行っちゃったんだから~」


「了解いい!」


神様仏様お兄様だよぉー!!


準備は昨日のうちにやっといたもんねー


「できたの?」


「うんっ!」


「んじゃ行くよ」



自転車に乗っているお兄ちゃんにしがみつく


はぁ…お兄ちゃんの香水いいにおい…


「なんか言った?」


え、声でてたかな…えへ


「んーん!なんでもなーい!」


「んぁあ?」



んふふっ高校生活楽しまなくちゃ!!



「おぉぉ!!着いたぁ!!」



待ちに待った我が高校!!



「クラスならあの人が群がってるとこに貼ってあると思う。行っておいで」



「うんっ!ありがとうお兄ちゃん!」



「いーえ」


よーし!探すぞぉー!!   


って…あははー身長たりないー(泣)


ベシッ!!


にぶーい痛みと共に…


「よっ!遅刻ちゃん!」


「ちぃちゃん!もぉー、びっくりしたぁ!突然叩くから誰かとおもったじゃん!」


「ごめんごめーん(笑)あ、乃愛!あたしたちクラス一緒だよー!!あいつ等もだけど…」



「もしかして秀ちゃんとみっちゃん…?」



「そぉ…「そーだよーん!」


「みっちゃん!!秀ちゃんも!!」


「一年間…いや!三年間だな!よろしく!」


みっちゃんはいつでも元気すぎて困っちゃうくらいの元気さん


「腐れ縁同士仲良くしようぜっ」


秀ちゃんはなんか…んーわかんないっ!


「とりあえずクラスいかない?時間…」


ちぃちゃんが指を指した先には…


「やばいじゃん!!」


ほんと、入学初日からダッシュとか…



なんとかぎりぎりせーふ!


「みんなもー座ってんだ…」


席はーどーこー♪


「ここ!!伊東と伊藤なんだからそうそう離れないっていつも言ってるでしょ!」


「怒こんないでよぉ…」


怖いなぁもぉ


“オッホン!!!!”


あ、やばい…


「ごめんなさい…」


「いいから席に着く!」


「はぁい…」



私の席は一番左の一番前の右側の列!



「ねぇー!ちぃちゃん!お隣さんがいない!」



「ここにおるで」



「あ!ほんとだ!え?!あ、え!」



瞬間移動?!



「ちゃうわ!ただの遅刻やて(笑」


「?!」

テレパシー???!



「んなわけあるか」


突然横に現れた彼に驚きが隠せないい!!!


瞬間…移動だと?!?!?!


「だからちゃうって!ほんまアホやなぁ」


?!頭さわられたぁ!!!


そして、なんちゅー可愛い笑顔なんじゃ