【短編】先輩を独り占めしたくて。



「……雪姫ちゃんは、俺の好きなことを好きになる努力をして、毎日部活に顔を出してくれたんだ。

俺には、それが毎日の支えだった」

「あたしは……っ、昔から悠の隣にいたの!そんな子より、ずっとずっと、好きなんだから!!」



眞鍋先輩はその場に崩れ落ちて、わんわん泣いてしまう。

でも、それで妥協して「じゃあ付き合いましょう」とは言わない先輩は、あたしを真っ直ぐに見つめて。


眞鍋先輩とは違う涙を流すあたしの濡れた頬を、ぐいっと拭った。

至近距離で見つめられて、あたしがドギマギしていると、先輩はさっきと同じように、触れるだけのキスをした。