【短編】先輩を独り占めしたくて。



「………え?」

「雪姫ちゃんのこと、好きだから。美里のこと、許せなくて」


先輩は、いつもの「今日は花壇で」というように、そう言った。


「……あは、あれですか。後輩として、みたいなやつですか」

「違う。女の子として、雪姫ちゃんのこと好きなの」


夢だ、これは。

夜明先輩は、眞鍋先輩のことが好きで、実は本性に気づいてないんだもん。

これは成り行きでこうなっちゃだけで、本気で言ってるわけじゃない。これを本気だって思ったほうが、負け。


「……返事は?」

「やだなあもう。眞鍋先輩といい感じなんじゃないんですかー?」