「うん…やっと見えた」 「…いや……あの…」 何が起こったの? 今私…。 矢野くんに……。 キスされた?! 矢野くんとの距離は、まだお互いの吐息を感じるくらいの距離で。 「…やっぱり似てる、相原とこいつ」 彼はそう言って、右手で握っていたシャープペンを私に見せると。 今までに見たことない柔らかい笑顔で。 少し耳を赤く染めてからそう言った。 END