お姫様とお嬢様

起き上がっても身体がダルくて少しフラつく…。



今は倒れらんねぇんだよ!!



「愛芽、ちょっと話ししよ。」

「話す事なんてナイ。」

「なぁ、今すげぇやる気あんだよ…。ムリだと思ったら自分で休むから…。」

「何でそんなに頑張るの!?愛芽のため!?」

「自分のため。絶対ムリしねぇから!!だから…黙って俺のそばにいろよ…。」

「自分のため…。」

「愛芽が仕事頑張るみたいに…俺も頑張りてぇの。だから今だけ黙っててくれ…。」



泣いてる愛芽を抱きしめた。



小さく頷いてくれた愛芽はちゃんと理解してくれたんだろうか…。



「熱いよ舜太…。」

「取り合えず寝るわ。愛芽は今日学校だろ?」

「うん…。」

「移ると困るから部屋戻るな?」

「大丈夫?」

「心配すんな。」



愛芽の部屋を出てため息…。



部屋に戻るのもキツイ…。