お姫様とお嬢様

【舜太】



ポタポタと愛芽の目から俺の顔に涙が落ちて来る…。



まずい事言ったかも…。



「ごめん!!言い過ぎっ…」

「わかんないよ。舜太の仕事の事何かわかんないよ!!でも舜太の事心配してるのは愛芽も彰も同じだもん!!」

「ごめん…。」

「舜太がこのままだったら愛芽は一緒にいたくない。愛芽出てく!!」



俺の上からどいた愛芽は自分の部屋に向かった。



頑張ってんのが迷惑なんだろうか…。



でもこんな歳で子供が出来たからって白い目で見られんのは御免だ…。



今まで頑張ってきた俺の立場とかこれからの俺の在り方…。



ちゃんと確立しておきたいだけなのに…。



周りから認めらんなきゃ『やっぱりアイツじゃ副社長は勤まらない。』って思われる…。



今まで反対して来た奴らを見返したい…。



遊んでるだけじゃねぇって、頑張ってるって誰かに認められたい…。



間違ってんのか?