お姫様とお嬢様

コタと朝ごはんを食べてから舜太を起こしに部屋に戻った。



「舜太?学校の時間だよ。」

「ん…寒っ…。」

「舜太?」

「やべぇ…時間だ。」



舜太の顔色が悪くて首に触れるとすごく熱かった。



風邪ひいてんじゃん…。



「熱あるでしょ。」

「ねぇよ…。」

「あるよ!!」

「ねぇから兄貴には余計な事言うなよ…。」



ムリして身体壊してどうすんの!!



バシッと頭を叩いて無理矢理ベッドに押し倒した。



「今日は寝てなさい。」

「仕事あんだって。」

「愛芽の言うこときけないなら結婚してやんないんだから!!」

「何でそうなんだよ…。仕事は仕方ねぇだろ。」

「彰に任せればイイじゃん!!」

「兄貴だけに頼れねぇだろ!!俺にしか出来ねぇ仕事だってあんだよ!!」

「彰は舜太にもっと頼ってほしいと思ってる!!」

「愛芽に何がわかんの?」



そう言われた瞬間、ジワッと目に熱い物が込み上げた。