お姫様とお嬢様

自分だけの都合で会社に迷惑をかけるわけにも行かないし、俺にだってプライドがある。



この地位でこのままやってくには絶対舐められたくない。



ガキだからって…。



そう思われたくなくて頑張って来たんだ。



「着いて…行くわけねぇだろボケ舜太!!」

「愛芽っ!!」



逃げられた…。



まぁこれは愛芽の癖のようなもんだ…。



帰って泣くんだろうな…。



「日向さん、愛芽泣かせた…。」

「そうか。何て言ってた?」

「着いて行くわけねぇだろボケ舜太って…。」

「はははっ!!愛芽らしい。で?どうすんだ?言っとくけど18までは結婚出来ねぇんだからな?今のところ愛芽には結婚しないって選択肢もあんだぞ。」

「わかってる事2度も言わないでくださいよ…。」

「せいぜい悩めよ少年。」



昨日も同じ事言われた…。



あぁ~…頭が爆発しそうだ…。