俺がそう聞いたら何も言わずに俯いた。



「乃彩、何か隠してるよね?もうウソは着かないよね?」

「ナツ!!乃彩が一番辛いんだからそんな言い方しなくてもイイじゃん!!」

「だって俺何も知らないよ?なんで乃彩がジャージで帰ってくんの?何黙ってんの?」



愛芽チャンが乃彩を庇った。



でももう隠し事なんかイヤだから…。



秀吉の時で学んだはずだから…。



「乃彩、あたしも気になるんだけど。最近上履き持って帰って来るし制服も新しいの買ったばっかりだよね?」

「ごめんなさい…。」

「あたしもナツも怒ってるんじゃないんだよ?どうして隠すの?」

「だって…イジメられてるとか…心配かけちゃうから…。」



イジメって…。



俺何も聞いてない…。



「寧音さん、ちょっと乃彩と話してくるね。乃彩、着替えて来な?」



コクッと頷いた乃彩はトボトボ歩いて部屋に入ってった。



寧音さんも心配してる顔…。