泣かれたら愛芽が悪者になっちゃう…。



「泣かないでよ。愛芽が悪いみたいじゃん。」

「舜チャンと話すのに愛芽先輩の許可はいらないです…。」

「ダメ。舜太は愛芽んだから。」

「舜チャンは物じゃない!!」



笑わせてくれるねこの子。



物じゃないってさ。



「あんた何か勘違いしてない?愛芽から言わせりゃ舜太は物だよ。愛芽の物。愛芽だって舜太の物。残念。」

「人としてどうかと思います…。」

「うん、愛芽歪んでるから。ワガママだし。でも舜太は愛芽がイイんだって。これでも反論する気はございます?」

「開き直らないでください…。」

「だから、愛芽おかしいから何言われても引かないよ?そんな愛芽を好きな舜太もおかしいけど。」



愛芽がそう言ったらチィはポロッと涙を流した。



だから泣くなって言ったじゃん!!



「舜太は何があっても手放さないから。早く忘れて次に進みな?」

「イヤ…。舜チャンが好き…。」

「愛芽には勝てないよ。」



舜太は愛芽の虜だから。