お姫様とお嬢様

そのショットにイラッとして側にあった飲み物を一気に飲んだ。



熱っ!!



これはまさかお酒…。



ヤバイ…。



アメリカから帰って来て疲れてるのと時差に耐えてる愛芽の身体にアルコールが一気に染み渡った。



足がフワフワする…。



「俺ってこう言うパーティ苦手なんだよね~。」

「えっ!?」



気付けば隣には背の高いメガネ君がいた。



メガネ外せばイケメンっぽい。



「ねぇ、この合併どう思う?」

「さぁ。興味ナイ。」

「そっか。バカだよね親父もさ。七瀬さんとこと合併してもメリットなんかナイのに。」

「あなた誰?」

「あ、これは失礼。」



名刺には舜太の会社とドイツ支部『専務』の文字。



この歳で専務…。



「今度支社長になるんだ。川村直哉です。君は?」

「愛芽…。」

「愛芽チャンか、カワイイね。あれ?何か眠い?」

「いえ…。ってか舜太の会社の人なんだね。」

「ん~、舜太って副社長?最近まであっち側の人間だったけどね。」



って事は…。