お姫様とお嬢様

会場の中には沢山のスーツと沢山のドレス。



エリート集団みたいな会場の雰囲気。



皆が皆、舜太に頭を下げる。



舜太って偉いんだぁ~…。



「すいません、Ameさんですか?」

「はい。」

「私こう言う者です。」



もらった名刺には真面目な新聞の記者の名前。



へぇ、世の中がこの合併に注目でもしてるんだろうか。



「副社長とお付き合いされてると言うのは…。」

「事実ですよ?雑誌に出たし。」

「そうですか!!1枚よろしいですか?」

「どうぞ?」



何かよくわかんないけど写真を撮られた。



今日はカワイイからイイや。



それからしばらくして彰の挨拶で始まったパーティ。



もう一人のオヤジ…。



アイツがチィの親…。



会場の隅でその様子を眺めてた愛芽の目に飛び込んで来たのはドレスアップしたチィと隣にいる舜太。