お姫様とお嬢様

夕方に舜太が迎えに来た。



いつ見ても高そうな車。



舜太専用車。



運転はもちろん星野さん。



「うわっ!!愛芽チャンカワイイ~!!」

「コタも行くの?」

「今日は合併パーティだから皆出席だよ。」

「へぇ~。今更だけどコタってどのポジションなの?」

「僕はまだ商品開発部部長兼製造管理だよ。」



何かよくわからないけどちょっとは偉いみたいだね。



隣の舜太はクリスマスにあげたスーツを着ててさっきから目を合わせようとしないし。



意味わかんない。



「舜太。」

「な、何…。」

「褒めろ。」

「自ら求めんな…。」

「だってこっち見ないし!!」



愛芽がそう言うとチラッと愛芽の方を見た。



また目反らすし!!



「兄ちゃん照れてんだよね?愛芽チャンが可愛すぎて。」

「コタ!!黙れガキのくせに…。」

「ガキって…。1つしか変わんないのに。ってか顔赤いよ?」



舜太がカワイイ…。