お姫様とお嬢様

近付いて赤くなってる頬にそっと触れた…。



「最低…。」

「ごめん…。」

「痛かった?」

「愛芽のが痛いだろ?」

「うん。痛い…。」



愛芽の手に重ね合わせた舜太の手…。



暖かくて落ち着く…。



「舜太…好き…。」

「うん…。」

「一緒にいたいよぉ…。」



ポロポロ零れる涙を指で拭ってくれる舜太。



好きだけど嫌いな舜太…。



愛芽の舜太…。



ムカつく…。



「何もしなかった…の?」

「するわけねぇだろ。」

「許せないー!!」

「ごめんって…。」



そう言って優しく抱きしめられた。



舜太がいなきゃヤダ…。



「なぁ、仲直りした?」

「何で…。」

「俺今日パーティで…その…今から…。」

「この雰囲気で行く気!?」

「悪ぃ~…。」



最低!!



愛芽のイライラ急上昇。