ソファに座らされた愛芽の目の前に舜太がひざまずいてる…。



愛芽の手をギュッて握ってくれた。



「チィと話した?」

「ん…。」

「話せば長くなるんだけど俺ん家の親父とチィん家の親父は親友だったんだよ。俺達は関わりなかったけどそれは知ってた。」



親友…。



親の繋がり…。



「今回の事でいろいろ分かったんだけど前に親父が助けてもらってた事があってさ、それの恩返し。分かる?」

「うん…。」

「受けた恩は返さなきゃダメだろ?だから兄貴と話し合って合併する事にしたんだ。」

「わかった…。」

「チィを助ける為じゃなく、ちゃんとしたビジネスだから。そこは勘違いすんな。」



頷いた愛芽のオデコにチュッとキスした舜太はそのままギュッと愛芽を抱きしめた。



舜太がめちゃくちゃ優しい…。



「しかもさ~…。」

「何?」

「愛芽の為に仕事してたんだけど…。」



ビックリして身体を離そうとしたら更に強い力で抱きしめられた。



もしかして照れ隠し?