お姫様とお嬢様

【ナツ】



大分慣れた仕事。



「何してんだよナッチ。」

「あっ…。睡魔に負けた…。」

「時間ねぇんだから早くやってくれ。」

「はい~…。」



ハードスケジュールでAQUAと移動を共にする俺はかなり疲れてる。



1人で5人のヘアメイク。



服はある程度用意しとけば勝手に着てアレンジしたりしてくれるから楽。



オシャレなAQUA…。



「ごめんナツ!!外出たらこんなんなっちゃった…。」

「なぁにやってんスかぁぁぁぁ~!!マジ時間ね!!座ってください!!」

「突風がね…。」

「言い訳いらない!!」

「ごめんなさい…。」



AQUAって何気に子供っぽい。



たまに俺がこうして叱る事もしばしば…。



それでもかなりキツイ仕事…。



「前って専属さん何人いたんスか?」

「3人。」

「その人達は!?」

「お前雇うのにクビにした。」



えっ、それってかなり責任感じるんだけど…。