お姫様とお嬢様

それからしばらくしてから帰ったナツは今日の明け方から仕事だって言ってた。



「ただいま~。」

「遅い!!」

「仕事だよ仕事。マジでこんな時間までかかったの初めて!!リテイクリテイクってさぁ~。」

「絶対ウソだろ…。」

「ウソ。ごめんねヒナ君。次来たら舜太ぶん殴ってイイよ?」

「そうする。」



愛芽は余裕だよね…。



あたしは門限が気になって時計ばっかり見ちゃうのに…。



「ねぇヒナ君、愛芽と同じとは言わないから門限1時間増やして?」

「ダメ。」

「あたしも暴れてやる…。」

「乃彩はそんな事しない。」



ちょっと頭に来た。



愛芽ばっかりひいき!!



ヒナ君が大事にしてる寧音チャンとお揃いのネックレス…。



「ヒナ君。」

「ん!?あっ!!それ…。」

「引きちぎってやる。」

「ムリ!!わかった!!1時間増やす!!」

「話しのわかるパパチャン!!」

「お前愛芽より質わりぃ…。」



これで前より会えるかな!?