お姫様とお嬢様

【ナツ】



乃彩の髪久しぶりに触った…。



泣いてる乃彩を抱きしめてしまいたい…。



でももう俺のじゃない…。



着替えた服から少し見えてるキスマークが現実…。



「Noaさん、ちょっとこれはマズイ。」

「あっ…。」

「隠すね…。」



胸元のキスマークを隠す俺…。



こんな仕事したくねぇよ…。



「うまく行ってんだね。」

「…………。」

「カッコイイよね秀吉…。俺とは真逆。なんてね~…。セクハラっぽいからやめます。」



泣くなよ乃彩…。



メイク出来ない…。



「水木さんはいるんですか…。」

「いるよ。遊び相手くらいならね。」

「そうですか…。」



情けない…。



夜に眠れなくてクラブ行ったり友達と飲んだり。



ナンパされてそのまま持ち帰られたり…。



バカだ…。



自分でも何してんのかわかんね…。