お姫様とお嬢様

そう思ったのにあたしは秀吉君の腕で眠りについた。



眠る前に聞こえたのは秀吉君のため息…。



ごめんなさい…。



その日はそのまま送ってもらって帰った。



家でお風呂に入って鏡を見ると胸のとこにキスマーク…。



寝てる間に付けたのかな…。



「愛芽も入る~。」

「ぎゃあ!!」

「そんなビックリしなくても…。」

「ヒナ君かと思った…。」

「…………………ソレ秀吉の?」



愛芽に指さされたキスマーク…。



何だか物凄く悪い事をしてる気分になった…。



「まぁ付き合ってるんだもん当たり前っちゃー当たり前か…。」

「そう…だよ。」

「よかったね。」



服を脱いで浴室に入って行った愛芽の『よかったね』…。



全然よくない言い方だった…。



愛芽はわかってるんだ…。



あたしがまだナツ君を思ってる事…。