お姫様とお嬢様

俺ってバカ!!



乃彩が心配してんじゃん…。



「ごめんごめん。」

「あたしはナツ君だけ好きだよ?じゃなきゃお風呂なんか入れないし…。」

「俺も乃彩だけ好き。ズット俺のでいなさい。」

「ん…。」



乃彩をギュッと抱きしめたらビクッと身体が跳ねた。



ムリしちゃって…。



ホントカワイイな…。



「俺先に出る…。」

「もう?」

「うん、自制がきくうちにね?」

「あっ、はい…。」



先にお風呂から出て着替えた。



本当は毎日でも手出したい…。



何気に超我慢してます…。



でも今日は嫉妬心が上回りそうだ…。



制服を着てお風呂から出て来た乃彩の頭を乾かした。



いつも通りに。



「はい、元に戻りました。」

「なんか得した気分。美容師さんにこんなにしてもらって。」

「乃彩だけにしかしな~い。」

「仕事以外で他にしちゃダメ!!」



マジカワイイ…。