お姫様とお嬢様

ナツ君とお風呂…。



何か今日のナツ君甘い…。



もしかして岸本君の話しのせいかな…。



「やっぱイイや。俺入って来る。」

「ま、待って!!」

「ん?」

「入る…。お風呂入る…。」

「……………ムリしてる?」

「してる!!でも…あたしも入りたい…。」



ナツ君が不安になってるような気がした。



それを取り除いてあげたいんだもん…。



「じゃあ先どうぞ?後で呼んで?」

「うん…。」



バスルームに行って服を脱いだ。



身体を洗ったら湯舟に入ってナツ君を呼んだ。



「乃彩、後ろ向いといてイイよ。」

「そうします…。」



狭い浴槽で心臓が破裂しそうなくらいドキドキ…。



髪を洗ってるっぽい…。



あたしも髪洗えばよかったかな…。



電気を付けてないから窓から差し込む夕方の光。



恥ずかしい…。



「乃彩、髪やってあげる。」

「でもあたしお家に帰るし…。」

「元通りにしてあげるから。おいで?」



ナツ君独占だ…。