お姫様とお嬢様

嬉しい日だよ今日…。



あぁ嬉しい…。



「ナツ君、本当にありがとう!!」

「いいえ~。こんな安もんでかなり申し訳ないけどね…。」

「値段じゃないです!!気持ちが嬉しいで…す…。」



何か自分で言ってて超恥ずかしい…。



ニカッと笑ったナツ君はまた手を差し出してくれた。



ナツ君って落ち着く…。



「今日はうちに来ます?」

「行こうかと思ってたけどプラン変更。乃彩が家でご飯作って?」

「えっ!?あたしが?」

「うん。何か乃彩が可愛すぎて2人でいたい。」



カッと顔が熱くなった。



二人でいたいって…。



なんでこの人はあたしの喜ぶ事ばっかり言うんだろう…。



「何食べたい?」

「乃彩。」

「なっ!?えぇぇぇ!?」

「半分ウソ~。俺ね、牛丼とか食いたい。」

「じゃあ…作り…ます…。」



ナツ君の一瞬の真顔にドキドキした。