舜太の荒い吐息がくすぐったい…。



でもその顔もその手も…。



全部愛芽のだって実感出来た。



「超癒された…。」



愛芽の上にかかる舜太の重み。



軽く押し潰された身体はお互いに熱い。



「愛芽の声マジヤバイ…。」

「舜太ってあんな顔するんだね…。」

「見てんなよバカ…。」



今までのが何だったんだろうと思うくらい満たされた。



舜太とするのは気持ちいい…。



「眠いの?」

「疲れたんだもん…。」

「服着てくんなきゃまた襲いそうなんだけど。」

「着せて。」

「はぁ!?」

「愛芽動けない~!!」

「自分で着やがれデブ。」



冷た~い。



舜太ってたまに冷たい。



その態度、嫌いじゃないけどね。



タバコに火を付けた舜太の横顔をボーッと眺めた。



「何だよ…。」

「何でタバコなんて吸ってるの?」

「兄貴のせいだな。成り済ましてた時にいろんな場面で吸わなきゃ行けない空気に呑まれて吸ったらやめらんなくなった。」



バカじゃん…。