本当に泣くかも…。



「なぁ、どっち?」

「なんで…そんな事言うの…。」

「俺だって『キスされました』『あぁそうですか』で何事もなかったように振る舞うなんてムリに決まってんだろ。内心ズットイライラしてる。」



そんなそぶり見せなかったくせに…。



泣きたくもないのにポロッと涙が垂れた。



「わりぃ…。ウソ…。一番傷ついてんのは愛芽だってわかってっから…。愛芽は悪くないって思ってても、でもムカついてんのはマジ。」

「ごめんね舜太…。」

「泣くなブス。」



フワッと舜太の体温に包まれた。



舜太も傷ついたんだ…。



ごめん舜太…。



「さてと、俺のストレス発散させてもらいま~す。この前寸止めくらったし?」

「わっ!!」



身体が浮いたと思えば舜太が軽々と愛芽を持ち上げてた。



行き先はやっぱりベッドの上。



「カギ…。」

「もう閉めてある。」



今回は邪魔は入らない。