立ち止まった愛芽に近寄って来た舜太。



「誰がんな事言ったよ…。」

「だって…。」

「はいはい…。行くぞ。」



何なの…。



ホントわけわかんない…。



しかもなぜか舜太の家だし!!



「座れ。」



怒ってるのかな…。



何か不機嫌じゃない?



ソファに座った愛芽の隣に腰を下ろした舜太は愛芽の髪を撫でた。



その手つきが何だか大人っぽくてドキッとする…。



「気にしてんの?吉岡の事。」

「するに決まってんじゃん…。キスもしてくれないし手も握ってくれないし…。」

「何も気にしてねぇのかと思ってわざとやってた~。まぁしいて言うなら愛芽に対する罰?」

「何ソレ!?」

「したいなら愛芽からすれば?吉岡なんかにキスされやがって。」



やっぱり怒ってたんじゃん…。



何か泣きそう…。



舜太と付き合ってから涙脆くなったかも…。



「ごめん…。」

「俺とすんのと吉岡とすんの、どっちがよかった?」



舜太が意地悪だ…。