お姫様とお嬢様

舜太と顔を見合わせて笑う。



よかった…。



よかったぁ~!!



「ありがとうはぁ兄!!」

「別に~?何か彼君の態度が昔の俺と被っちゃって!!カワイイ妹もほっとけないでしょ?」

「はぁ兄大好き!!」

「まぁ日向さんは娘の事になると見境なくなるから。でも俺もかな?愛芽、信用は大事だよ?」

「うん!!」



はぁ兄が神様に見えた。



それから帰った舜太。



結構疲れてたっぽいな…。



次の日も普通に学校に行った。



「おはよ。」

「お、おはよう…。」



相変わらず樋山のままの舜太はパソコンの代わりに段ボールを机の上に出してた…。



何コレ!?



「あんた転校すんの!?」

「うん…。放送委員…途中でごめん…。あ、僕学園長のとこに挨拶に…。」



転校!?



舜太は!?



違う学校に行っちゃうの?



涙が出そうになった。