お姫様とお嬢様

今までは確かにフラフラしてたかもしれない。



でも舜太とはちゃんと付き合いたいんだもん…。



はぁ兄が間に入ってくれたおかげで少し落ち着いた。



「ヒナ君、舜太とは遊びじゃない…。」

「わかってる…。今までの愛芽と違うってのも見てわかる。でも何回も約束したよな?」

「ごめんなさい…。」

「約束は守るもんだ。それを破った愛芽が悪い。それもわかるよな?」

「うん…。愛芽1ヶ月外出禁止でイイ…。舜太との関係認めてくれるなら我慢する…。」



愛芽が悪い…。



今回ばかりは仕方ないや…。



「大人になったな愛芽…。」

「えっ!?」

「次からは間に合わないようならちゃんと連絡入れろ。」

「じゃあ…。」

「ったく…。隼人のせいで親父の威厳が薄れたっつーの…。七瀬、次はねぇからな。」



それだけ言ってヒナ君はリビングに入って行った。