【愛芽】



こんな事は初めてです…。



只今冷たい大理石の床に舜太と正座中…。



目の前には昔実はヤンキーだったんじゃないかと疑いたくなる鋭い目付きの父。



ここは家の玄関…。



「本当に申し訳ないです!!」

「それ何回聞いたかわかんねぇなぁ?」

「すいません…。」

「すいませんで済んだらこんな顔しねぇよボケ。」



さすがの舜太も焦りまくり…。



愛芽もヒナ君の怖さに何も言えない状況…。



「おめぇには常識っつーもんはねぇのかコラ。年頃の娘をこんな時間まで拘束しといてよぉ。」

「いえ…本当に謝る事しかできないです…。」

「聞こえねぇよガキ!!」

「すいませんでした!!」



もうイヤだ…。



舜太が段々可哀相になってくる…。



「ヒナ君、今回は愛芽も悪かったから舜太ばっかり攻めないで…。」

「そうかそうか。愛芽、お前約束破ったから1ヶ月外出禁止な?」



それはナイんじゃない!?