5発殴ってスッキリ…。



半年も家出しやがって…。



「カワイイ彼女さんを忘れてるよ舜君。」

「あっ!!愛芽、これが失踪兄貴、で、こっちが弟の康太。」



俺が紹介すると野獣達の眼がキラキラ輝いた。



待て待て待て。



「愛芽で…。」

「あのね、2週間連絡しなかったら彼女が別れるって言い出してさぁ~…。めんどくさいから別れたんだけどね、でもそれはきっと愛芽チャンに出会うためだったんだ…。」



おい、兄の彼女だろ。



取り合えず愛芽放心…。



「舜太の兄の彰です。こんなガキ達はほっといて私の部屋へ行きましょうか。帰って来た甲斐があった…。」

「あの、愛芽は舜太のですが?」



よく言った愛芽。



そんなに俺が好きかよ~…。



「兄弟喧嘩はよくないよね?やっぱりオモチャもおやつも末っ子有利でしょ?」

「お前はまだ中3だから早いぞコタ。よって兄ちゃんのだな。」



バカ兄弟…。